はじめに
弊社にテスト用のGPUマシンがいらっしゃったわけですが、この評判がすこぶる・・・悪い。
とてーもお高いサーバーであるはずなのに、とても評判が悪い。
このサーバーはNVIDIAさんのライセンスのおかげでデータセンターに置けずオフィスに置いてあるのです。
があまりにもうるさすぎて、執務スペースを追い出されて廊下というか玄関?に置いてあります。
今回はGPUサーバーをどうにかしてみんなに受け入れてもらった話をしましょう。
現状把握をしよう
騒音を計測してみましょう。
1.起動した瞬間

BAKUON!
起動時はファンが前回になるため一番うるさいです。にしても100デシベルと言えば、自動車のクランクション等に相当し、聴覚機能に異常をきたすレベルだそうな。起動後落ち着いた状態(アイドル時)
2. 起動後落ち着いた状態(アイドル時)

騒々しい街頭や掃除機に相当するレベルだそうな。
3. 起動後落ち着いた状態@会議室
扉を1枚隔てた会議室での測定結果。会議室も会議ができないほどではないですが、余裕で音が聞こえます。

4. 執務スペースの社長の机

執務スペースは扉1枚隔てているものの、余裕で聞こえる、というかうるさい。社長の席がGPUサーバーに一番近いので、私の席だともう少し静か。60デシベルで、時速40kmで走行する車の車内に相当する騒音だそうな。
5. 起動後落ち着いた状態@オフィスの外の廊下

外でも余裕で聞こえる。これはそのうちビルの管理会社に怒られそう。
6. 起動後落ち着いた状態@オフィスの外のエレベーターホール

エレベーターホールまで行けばあまり気にならない。
が相変わらず聞こえる。
やはりなんとかせねば。
サーバーの設定を見直して静かにしよう
ところがこのサーバー、BIOSやUEFIにFANに関する設定がないんだなー。
じゃあどうするんだというとIPMIから設定する感じ。


サーバーらしく、大量のセンサーが存在。これらのセンサー値とファンを連動させることができます。
初期設定は最初から50%ぐらいの力でファンが回っていて、負荷がかかるとすぐに75%ぐらいまで上がるように設定されています。
が、廃棄はかなり涼しく、正直過剰冷却感否めず。
そこで以下のように変更してみます。

ある瞬間までは頑張って耐えますが、温度が上がってくると突然ファンを全開にして温度を下げる方針です。
本当はもう少し緩やかにファン回転数を上げて言ってもいいんですが、熱で壊れたりしたら嫌なのでコンサバに行きます。
さて結果はどうなりましたでしょうか。
結果発表
起動した瞬間はどちらも全力で動くので割愛します。
起動後落ち着いた状態

おおお、劇的に静かになりました。
起動後落ち着いた状態@会議室

ここまで来るとほぼ聞こえません。
起動後落ち着いた状態@オフィス街の廊下

こちらもほとんど聞こえません。というかサーバー自体より騒音値が上なので、廊下自体の騒音の方がうるさい感じです。
エレベーターホールは聞こえなかったのと、執務室は空気清浄機の音の方が支配的だったので割愛します。
番外編
弊社のデータセンターにも同じ機種のGPUがないものがあったので、ファンのチューニングをしてみました。
騒音はデータセンター自体元々うるさいので測定していませんが、アイドル時の消費電力が420W→160Wに減少しました。。。この機種の初期設定がひどすぎる説・・・。
結論
サーバーも設定次第で静かにすることが可能です。諦めずにチューニングしましょう。